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思いを告げる(5)

それに答えて 「達也さん…あなただけです…」 と小さな声で呟くと、ぎゅうっと抱きしめられた。 素肌が擦れ合い、その心地良さに思わずぶるりと身震いした。 おずおずと広い背中に腕を回せば、抱きしめる力を込められる。 「弘毅…大切にする…俺だけを愛してくれ。」 俺はただ、黙って大きく何度も頷くことしかできなかった。 言葉にしようにも、嬉し過ぎて言葉が出てこない。 「準備をするから、俺に任せてくれるか?」 それが何を意味しているかも分かる。 怖い。それに、そんな汚い所を触られるなんて… けれどそれ以上に彼とひとつになりたかった。 「………はい。」 震える声でやっと答えると、にっこりと微笑んだ彼は、俺の手を引いてバスルームに入って行った。 温かなお湯が身体を滑っていく。 裸を見られてるとか、触られてるとか、恥ずかしいとか、そんな感情は何処かへ行ってしまっていた。 ただ、繋がりたい、愛し合いたい、彼を求める心が大き過ぎて、浅くなる呼吸を努めて深呼吸に変えようとしていた。 身体中をもふもふの泡で包まれて、その滑りを借りて指が繋がる部分に入ってくる。 何か変な感じがする。 排泄感のような快感のような…そもそも、そんな所自分でも触ったことなんてないし、『入る』なんて… 「う…」 「心配するな。絶対に痛くしないから。 ちゃんと準備をしておかないと、お前を傷つけてしまうから…」 壁に手をついて、お尻を突き出すような格好になっていた。 達也さんは指の出し入れを繰り返しながら、俺の首筋や背中にキスをする。 空いた指は俺の乳首を弄ぶように這い回り、捏ねられ引っ張られ、爪で引っ掻くように擦られ、そんなとこでも感じていく自分の反応に、俺は驚きを隠せなかった。

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