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愛される小猫(7)

「いえ、喜んで食べてもらえたなら俺はいいんです。」 「あー、本当に美味かった…もう外食なんてできなくなる。弘毅に餌付けされたみたいだ。」 「…ほめ過ぎです…」 「片付けは俺がやろう。 その間に弘毅は着替えを準備するといい。」 「いえ、大丈夫です。すぐにできますから。 達也さんはゆっくりコーヒーでも飲んでて下さい!」 「…そうか?じゃあ遠慮なく…」 片足を組んでコーヒーを飲んでいる姿をキッキンからこっそり盗み見る。 カッコいい…何をやっても様になる。 この(ひと)が俺の、コイビトなんだ…彼に…アンナコトやコンナコトされて… 「…弘毅…」 「…はっ、はいっ!」 「そんなに見つめられたら…このまま押し倒しそうだ。」 「ふえっ!?」 「…早く…俺の家に行くぞ。」 ………………黙った俺を面白そうに見ている。 意地悪だ。 真っ赤な顔をしながら、俺は急いで片付けと支度を済ませた。 「お邪魔します…」 「弘毅、『ただいま』だろ?」 「…ただいま…」 生活感のないこの部屋が、俺達2人でいると何だか…新婚さんみたいな甘い空気が漂っている。 「一緒に風呂に入ろう♡」 「えぇーーーっ!?いや、俺、ひとりで」 「今更何だ。もっと恥ずかしいことヤってるじゃないか。いいから、おいで。」 むんずと腕を掴まれリビングに連れて行かれると、抵抗も虚しく着ているものをひん剥かれた。 「…達也さん、酷い…」 大事な部分を両手で隠す情けない姿の俺を横目に、達也さんは躊躇なくバッサバッサと脱いでいく。 現れたのは見事に鍛え抜かれた肉体。あ…腹筋割れてる…贅肉なんかないじゃないか! 明るいところで見ると凄い迫力がある。 ふと目についたのは…デカっ!うっ…コレ、入ってたの!?貧相な俺のと違う…まじまじと見つめていると、立派なモノが雄々しく反り勃ってきた。

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