82 / 280

愛される小猫(11)

達也さんは俺の腰を掴み、リズミカルに抽挿を繰り返す。 俺の喘ぎ声と、ぱちゅぱちゅといやらしい音が反響している。 剛直の楔の熱と力は、俺のナカで縦横無尽に暴れて、治まる気配が…ない… そんな達也さんに翻弄され、壁に押し当てた俺の手はずるずると下に落ちかけては、それをまた戻されて…腕の力が抜けそうになるのを何とか堪えていた。 「…はぁっ…あ…あっ…」 キモチイイ 蕩けそうな痺れに似た感覚が、お腹の奥から湧き上がってきて止まらない。 達也さんと繋がっている部分は大きく広がって、彼を易々と受け入れている。 ごりごりと俺の中を出たり入ったりする達也さんが…熱い… 急速に高まる射精感に、身体がぶるりと震える。 「弘毅…中で…出すぞ…」 こくこくと頷くと、達也さんの動きが深く速くなってきた。 目の前がチカチカする。 イきたい。 早くイきたい、イかせて。 ダメ、もう出ちゃう。 そんなことしか考えられなくなっている。 俺の腰をぐっと掴み、一層深く抉るように分け入ってきた達也さんは 「ぐうっ」 と低く唸り声を上げた。 と同時に、俺は思わず声を上げ精を吐き出し、じんわりとお腹の中が熱くなっていくのを感じていた。 「はぁ……」 飛び跳ねる心臓は治まる気配もなく、限界を迎えた膝ががくりと折れた。 「弘毅っ!」 俺の中に入ったままの達也さんの腕に、ぐいっと巻き取られる。 その拍子に、まだ俺の中にいる少し萎えた肉棒の角度が変わって、俺を突き上げてきた。 「んっ」 甘く鼻に抜ける声。 瞬間、中の密度がみちりと増した。 まさか… 「…弘毅、済まない…もう少しだけ…」 余裕のない切羽詰まった声が耳朶を擽る。 思わず背中が反り返った。 力の抜けた俺の身体を抱きしめたまま、達也さんは俺の中で再び果てた。

ともだちにシェアしよう!