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愛される子猫(18)

達也さんはもう寝ちゃったかな… シャンプーやボディソープを共有して、同じ匂いに包まれる。 念のために、あくまでも念のために、受け入れる部分を自分で綺麗にして解しておいた。 何度も言うけれど“念のために”。 ずっと愛され続ける身体はまだ柔らかく、難なく指を飲み込んでいった。達也さんのための達也さんだけの身体になってしまっている。 そんな自分の変化に戸惑いながらも、彼を思う気持ちが加速する。 抱かれたくないような抱かれたいような、どちらかと言えば後者の比率が高い複雑な気持ちをかかえたまま、そっと寝室のドアを開けた。 「こーきぃ…早くおいで…」 布団を半分めくり、ばふばふと自分の隣を叩く達也さん… うわぁっ!待ってた。そんな期待に満ちた目で見ないでほしい。 全身から雄のフェロモンがむんむん噴き出しているような気がする。 昨夜も今朝も、滅茶苦茶愛されてるのに。 それはそれで嬉しいんだけど、俺の身体、持つかな。 綺麗にしておいてよかった… 戸惑いと欲望でドキドキしながら、ゆっくりと達也さんの隣に横たわった。 達也さんは、そっと布団を掛けて俺を抱きしめると 「弘毅…抱きたいよ…」 と俺の耳元に口をつけて甘い声で囁いた。 耳から全身に甘美な電流のような疼きが走る。 ぶるりと身体が震えた。 ズルい。そんな甘えるようなエロい声で。 当然抗うことなんてできやしない。 そう…俺は抱いてほしいんだ。達也さんがほしい…はっきりとそう自覚している。 無言で抵抗しない俺に、肯定と受け止めた達也さんは唇を重ねてきた。 背中を腕を太腿を…這い回る大きな手の平。 濃厚になるキスに、強請るように自分から舌を絡めていた。 今夜も捕食される…期待と困惑でぞくぞくする。 そうしてまた、声が枯れるほどに愛される夜が始まった。

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