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デートに保護者(16)

「弘毅、悪い。今夜はもう持ちそうにない。 優しくしてやれなかったらごめん。動くぞ。」 一応断りを入れ、弘毅の膝を折り曲げ抽挿を始める。 突然の俺の動きに弘毅は戸惑いを見せたが、すぐに受け入れてくれた。 吸い付いては引き抜かれていく彼の中が、切ないほどに締め付けてくる。 弘毅の身体にどれだけの負担を強いるのか分かっている。 優しくしなければと頭では分かっているのに、身体は早急に弘毅を求めて暴走する。 はくはくと慌ただしい呼吸を繰り返しながら、弘毅は支えを求めるように俺の腕を掴んだ。 その唇は『ダイジョウブ』と動いたように見えた。 「弘毅っ、すまん。愛してる。」 繰り返し繰り返し、懺悔と愛の言葉を紡ぐ。 腰の動きは一層激しくなり、打ち付ける度にぱちゅぱちゃとイヤらしい音が響く。 弘毅の口から溢れる甘い喘ぎ声は、俺を益々狂わせる。 「弘毅っ、弘毅…好きだ、愛してる…好きだ…」 うわ言のように『好きだ、愛してる』と繰り返すばかり。 もっと気の利いた言葉があるはずなのに、それしか出てこない。 木曜は泣き崩れる弘毅をひたすら抱きしめて眠り、昨夜は泥酔した2人の義兄がいたで手を繋いだまま……そして今日。 箍が外れたように性欲に塗れた俺は、弘毅と愛し合うことしか頭になかった。 弘毅が聖母のように俺を受け止めてくれるのを良いことに、俺は何度も何度も弘毅の中に己の欲を吐き出した。 気が付いた時には弘毅はぐったりと気を失うように眠っていて、俺は慌てて息をしているのか確認したのだが規則正しい鼓動にホッとして、弘毅の身体を綺麗にしてやり、俺はシャワーを浴びてから、裸のまま弘毅を抱きしめて眠りについた。 翌朝、動けなくなった弘毅に恨みがましいことを言われてしまったが…事実だから仕方がない。 とびっきりの甘いキスをして誤魔化してやった。

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