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求め合う(4)

魅惑の粒にゆっくりと唇を近づけていくと、弘毅はどうされるのか想像したのだろう、ぴくりと身体を跳ねさせた。 ふっ、と息を掛けると「あれ?」というような表情をした。かわいいな。 俺がしゃぶりつくとでも思ったのか? くくっ。そうしてほしいならそうするが。 ご期待に添えなくて残念だが、今日は甘噛みしたい気分なんだ。 すかさず俺は赤い粒に吸い付くと歯を当てた。 弾力のある噛みごたえがする。 「あっ、そんな、んっ」 痛くはしてないぞ。 あくまでも“甘噛み”だからな。痛キモチイイレベルと言ったところか。 仔犬が戯れて噛むように、俺は弘毅の胸を堪能した。 勿論反対側は指で愛撫してやる。 噛むだけではない、舌先でも散々嬲ってやった。 だが…あまりやり過ぎると、シャツに擦れて敏感に反応するから…名残惜しいがこの辺で止めておくか… その頃には弘毅は涙目で 「達也さんの意地悪…」 とアヒル口で抗議してくるが、しっかりと勃ち上がった先端からは、たらりと先走りが垂れてるぞ。 「すまない。お前が余りに可愛すぎて」 「お返しですっ」 弘毅はそう叫び、布団に潜り込んだ。 えっ!? 下半身にずくりと甘い痺れが走った。 ま・さ・か 布団を捲ると、足元に弘毅が丸まっていた。 そして 俺自身を根元から握り締め咥えている。 うぉ――っっ!!! 弘毅が…弘毅が、俺の…俺自身を…… ああっ、眼福っ!堪らねぇっ。 腹の奥から快感が駆け抜けていく。 ぬちゅぴちゃっぴちゃっ 何とも例えようのない音が、弘毅の口元から零れ落ち、視覚も聴覚も嗅覚も余りの気持ち良さに麻痺していく。 俺は手を伸ばし、弘毅の頭を撫でてやった。 弘毅は、ちろん、と上目遣いで俺を見ると 「はふやひゃん(達也さん)ひもひいい(気持ちイイ)?」 ドクッ………瞬殺……… 呆気なく暴発した…………

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