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難関突破!?(6)

お互いを補充し合って、瞬く間に日が過ぎた。 とうとう運命の日がやってきた。 この日のために達也さんと俺は、用意周到に有休申請を済ませていた。 係長には「頑張ってきなさい!」と、肩を叩かれ励まされた。 どうなるんだろう。 母さんや兄さん達がいるから大丈夫だと思うけど。 それに今回は由美江おばさんもわざわざ駆けつけてくれるらしい。 「弘毅、不安か?」 「大丈夫です。達也さんがいてくれるから。」 「俺もだ。弘毅がいるから踏ん張れる。」 「はい!俺もです!」 と○やの羊羹を手土産に、数年ぶりの我が家へと向かう。 久し振りの帰省が、こんな緊張することになるとは夢にも思わなかった。 隣の席で、さり気なく触れ合う指先。 この温もりがあれば俺は父さんに立ち向かえる! 道中、何度も兄さん達からLINEが入り、いよいよ決戦の時かと動悸がしてきた。 大きく息を吐いて気を落ち着かせる。 今からこんなんじゃあ、対峙できない。 弘毅、落ち着け! 達也さんは時折、ぎゅっと力を込めて手を握ってくれていた。 乗り継ぎをし、今はタクシーに乗っている。 やがて見慣れた風景が視界に入ってきた。 「はぁ…いよいよです。」 「弘毅、俺のネクタイ、大丈夫か?」 「はい…大丈夫です。」 懐かしい外観の家の前に、静かに停車した。 大きく息を吸い込み、チャイムを鳴らす。 「はーい」 ガチャ 「母さん…ただいま…」 「おかえり、弘毅。達也さんようこそ。」 「お義母さん、ご無沙汰してます。これ、お土産です。 本日はよろしくお願いします。」 「ま、ご丁寧に。ありがとう。さ、どうぞ。」 玄関には父さんの靴…あぁ、とうとうここまで辿り着いた… 「弘毅帰ってきたわよー!」 「弘毅、おかえり………あなたは?」 「初めまして。弘毅君と同じ会社で同じ人事部の部長をしております赤石達也と申します。 この度は弘毅君と」 「いいから上がりなさい。」 え? 達也さんと俺は顔を見合わせた。

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