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かわいい秘密(8)

抱き上げられて運ばれていく。 もう、すっかり慣れた体勢。 最初はとにかく恥ずかしいのと、“俺は男なのに”何ていう小さなプライドが邪魔をして嫌がることが多かった。 今は…俺のことを大切な宝物のように扱ってくれる達也さんの気持ちが分かっているから… 俺は愛情を込めて、達也さんの首に腕を巻き付け、身体を預けた。 そっとベッドに降ろされ、見上げた達也さんの顔は蕩けそうなくらいに甘くて。 男の色気が匂い立つようで、思わず視線を外した。 「弘毅。」 顎を掴まれ、優しく名前を呼ばれた。 それだけで胸が震える。 「…達也、さん…」 情欲に燃える瞳が近付いてくる。 何をされるのか期待に震えながら、そっと目を閉じた。 愛し愛される身体に作り変えられたけれど。 俺自身も早く達也さんと繋がりたいと思っているけれど。 始めのうちはやはり緊張して、何処か力が入っている。 唇が触れた、と思ったら甘噛みされた。 「ん!?」 そして俺の唇をこじ開けた舌が、生き物のように口内で蠢き始めた。 擽ったい。 逃げを打つけれど、両頬を押さえられ舌同士を絡ませられる。 飲み込みきれない唾液が口の端から溢れて落ちていった。 それすらも達也さんに啜られて…濃厚なキスだけで気持ち良くなっていく。 すっかり身体の力が抜けた俺に気付いたのか、達也さんの手がゆっくりと、バスローブの胸元を割っていった。 はだけられた上半身の素肌に空気が触れる。 まだ触られていないというのに、胸の粒は期待に満ちて勃っていた。 達也さんは、左側のそれを摘むと 「弘毅、かわい過ぎるだろ。」 と呟いた。 摘まれたそこからぴりりと甘い電気が走るようで、俺は思わず隠すように身を捩った。 「こら、逃げるな。」 揶揄うような声が聞こえたと思った途端、摘まれたのと反対側に滑った感触がして、達也さんに舐められているのを悟った。

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