257 / 280

かわいい秘密(12)

……達也さんを煽ったら反撃された。 変なことしなきゃよかった、と後悔しても後の祭り。 さらにスイッチが入った達也さんに、下からズンズンと突き上げられては狂おしい悩まし気な声を上げてしまう。 辛うじて腰骨に引っ掛かっていた下着の片方の紐も解かれて、今は2人とも一糸纏わぬ生まれたままの姿で愛し合っていた。 密着する肌が汗で滑りだす。 さっき散々弄られた乳首は、押し潰され擦れてじんじんしている。 俺自身は2人のお腹に挟まれて圧迫され、何度もイかされて白い精を放っていた。 2人が動く度に、いやらしい音を立てている。 鼻先に青臭い匂いが立ち上ってくる。 ごりゅごりゅと肉筒を抉るように擦られ、時折前立腺の裏も突き上げられ、激しい抽挿に目の前がクラクラし始めた。 もう吐き出すモノもないくらいに限度を超えた俺は、びくびくと身体を震わせ、ドライでイっていることを悟った。 打ち寄せる波のように、身体の奥から絶え間ない射精感が続いている。 あまりの快感に怖くなり、耐えかねて訴える。 「たつや、さんっ、もう、ダメっ」 「弘毅、もう少しだけ、付き合ってくれ!」 喉元を食い破られるような激しいキス。 ワザと唇を外して焦らすように、耳朶に、頸に、口付けられる。 激しくなる抽挿と余裕のない息遣いに、達也さんの限界を感じる。 あぁ、クル…… 「ああっ」 「くあっ」 熱い飛沫が身体の奥で弾けた。 愛する男の子種を我が身に受け止める幸せに、涙が一筋、零れ落ちた。 「…弘毅…愛してる…」 「たつや、さん…あいして、ます…」 息を乱しながらやっとそれだけ口にすると、俺はがっくりと彼の肩に身体を預けた。 「弘毅!?弘毅、大丈夫か!?弘毅!?」 俺を揺さぶりながら慌てて名を呼ぶ達也さんの声を聞きながら、俺はゆっくりと意識を手放した。

ともだちにシェアしよう!