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幸せのステップ(7)

宴会資金を手にした女性陣は、達也さんに最敬礼をし、俺の肩をバシバシ叩いてご機嫌で群れをなして退社した。 「やれやれ…やっと退陣したか…しっかし、手配の早いこと早いこと…今夜早速飲み会だそうだ。」 ため息とともに溢れた達也さんの大きなひとり言に、係長と大笑いした。 それから暫くして、まだ残業中の達也さんを置いて、俺と係長は会社を後にした。 置いてきぼりの達也さんはちょっと拗ねていたけれど。 何か美味しいもの作って帰るのを待つとしよう。 「係長、青崎さんまで巻き込んですみませんっ。」 「いいのいいの。どうせ同じ方向だし。 仕事が詰まってて電車通勤辛かったし、俺も助かったよ。 明日から堂々と車通勤できる。ありがとう。 マンションに着いたら下から電話するからね。」 「はい、よろしくお願いします。甘えてすみません。係長…天使の羽根が見える… 俺、電車通勤でも全然平気なんですけど。」 「ははっ、大袈裟な。まぁ、少しの我慢だよ。 部長の心配事を1つでも減らしてやってあげてよ。 こと、君に対しては庇護欲が半端ないし、何かあったらそれこそ平常心を失って何するか分かんないからね。 そっちの方が怖い。あははっ。 そうそう、明日何人の女子社員が休むか見ものだな。」 「え?どういう意味ですか?」 「若林君…ほんっとに自覚なかったんだね。 君、何人もの女子社員から狙われてたんだよ。 最近は肉食系のガツガツした女性が多いからね。 君にアタックしようと虎視眈々と狙ってたから… それをさり気なくいろんなところから手を回して排除してガードしてたのが部長。 愛されてるねぇ、君。」 「え…知らなかった…です。」 「ははっ。今言ったことは内緒だよ。 ま、それだけアイツが本気だってこと。 何があっても自分の身を呈して君を守るって言ってたから。」

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