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幸せのステップ(17)

達也さんが頬をそっと親指で拭った。 「弘毅。俺の一目惚れから始まった恋が、こうやってお前も思いを寄せてくれて結ばれて、近しい人達が認めて祝福してくれて。 まだまだ世間的には認知されにくい関係かもしれないが、俺達は立派な夫夫(ふうふ)で家族なんだ。 お前の姿を笑顔を見るだけで勇気が湧いて。 毎日毎日が楽しくてワクワクして幸せを感じる。 毎日お前に恋をして…現在進行形中だ。 俺のこの思いは一生大切に育んでいく。 弘毅、愛してる。 もう、泣くな。」 「達也さん……」 頬に添えられた手をそっと包み込んだ。 あったかい。 この温もりは俺だけのもの。 どうかどうかいつまでも続きますように。 「……弘毅、抱きたい。お前を愛したい。」 「……」 「嫌か?」 「……嫌なわけないじゃないですか…でも、お手柔らかに…」 ふっ、と微笑んだ達也さんの手が頬から外れ、胸元に滑り込んできた。 「あっ」 迷うことなく俺の胸の粒を摘んだ達也さんは、俺にそっと口付けると 「イイ感じに尖ってる。」 と言って笑った。 「そんなことっ」 「くくっ。あぁ…悪い。弘毅も俺を求めてくれてるんだと思ったら嬉しくて…つい…」 「あっ」 優しく抉られて捏ねられて、そこから甘美な痺れが湧いてくる。 身体の奥深くからも、じわじわとさざ波のような快感が寄せてきた。 平べったい胸の、飾りのようなココを……こんな風に感じるようにしたのはあなたなんですよ、達也さん。 一生責任取ってもらいますから。 途中で捨てられても絶対に離れませんからね! 密着した下半身は、さっき抱きしめられた時から達也さんの昂りを感じていて…布越しに熱が伝わってくる。 さり気なく擦り付けてくるから、きっと…俺の昂りも、達也さんは感じてくれているんだろう。

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