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第一章・3
『はい。これ、クリスマスプレゼント。一生懸命編んだんだよ』
『悪いな、俺はαだ。Ωからのプレゼントなんか、受け取れない』
(これじゃ、すっげぇ悪者じゃねぇか、俺!)
旭を見ると、タブレットで動画を見ながら、必死で指と編み棒を動かしている。
まぁ、努力は認める、と逸朗は考えを軌道修正した。
『はい。これ、クリスマスプレゼント。一生懸命編んだんだよ』
『悪いな、一応受け取ってやるよ』
これは、なかなかいいんじゃないか?
尻尾振って喜んでる感じじゃないところが、αらしい。
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