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第一章・6

 いいから、お前らは散れ!  友人たちを追い払った逸朗は、新たに持ち上がった問題に頭を悩ませた。 『真柴、お前は宮城に何やるんだよ。クリスマスプレゼント』  お返しか!  こいつは、うかつだった。  確かに、もらってばかりでは悪いだろう。  たとえそれが、Ωだとしても、だ。  それに、旭は逸朗に隠すでもなくセーターを編んでいる。  プレゼントをもらう、と解り切っているのに、お返しを用意していないのは義理が立たない。

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