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第一章・14

 机にしがみつき、快楽を必死に逸らそうとするが、船津の腰突きは容赦ない。  普段はまじめで優しい彼なのに、セックスの時だけは意地悪になるのだ。  しんとした教室に、机の、床のきしむ音が響く。  船津が旭に叩きつける、肌の音が響く。  ローションと、船津の、旭の零す体液の水音が響く。  空気は冷たく澄んでいるが、二人の周りだけは熱を持って暑かった。 「あぁ! もう、もうダメえぇ! 船津、先輩ぃい!」  旭のスキンの中が、温かな精で満たされた。 「もうすぐ、あげるからね」 「うぁ、あぁ……。先、輩……」  ひくひくと余韻に悶える旭を休めることなく、船津は続けて腰を打ち込んだ。

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