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第二章 二つのクリスマスイブ

 公園広場は、ひときわ華やかなイルミネーションで煌めいていた。  幸せそうな、人々の顔。  そして、模擬店。 「いろいろあるなぁ。ポップコーン、クレープ、チョコレートファウンテン……」 「あ、ホットワインがある。行こうよ、真柴くん」 「バカ。高校生にワインなんか売ってくれるかよ」  それでも旭は、ホットワインの模擬店へ進んでいく。  慌てて後を追うと。 「ホットレモネード、ください」  何だ。  ワインの他にも、ノンアルコールの飲み物あるんだ。  にっ、と笑う旭の表情がいたずらっぽい。 「俺も、同じのください」  逸朗は、仕方ないな、という表情で旭を見た。

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