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第二章・5
旭の部屋は、小綺麗に片付けられていた。
とても高校生男子の一人暮らしとは思えない。
「あのさ、お手伝いさんとかが掃除に来てくれるのか?」
「そこまで裕福じゃないよ。ちゃんと自分で、掃除してるよ」
リビングのローテーブルに、ピザとチキンを並べ、ノンアルコールのシャンパンを開けた。
「改めて、乾杯!」
「メリークリスマス!」
ほんのり甘いシャンパンを飲み、逸朗はさっそくピザに手を伸ばした。
口をもぐもぐさせながら旭を見ると、楽しそうだ。
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