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第二章・6
でもなぁ。
「宮城、お前さ」
「ぅん?」
「結構、モテるじゃん。友達も多いし、そういう奴と約束はしなかったのかよ」
「……笑わないでよ?」
実は、と旭は瞼を伏せた。
「万が一、もしかしたら、船津先輩から誘われるかも、って思ってて。それで」
それで、数多の誘いを断り続けてた、ってか!?
「あ、やっぱり笑ってる!」
「笑ってねーよ!」
笑えないよ、呆れる。
それで、その船津先輩は、今は誰か別の人と一緒に過ごしてる、ってか。
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