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第二章・12

(真柴くん、優しいな)  クラスの中では、αであること以外は、あまり冴えない逸朗。  そんな逸朗の心に、旭は触れていた。 (クリスマスプレゼントのお返し、嬉しかった)  僕をこうやって抱いてくれているのは、船津先輩?  それとも……。  キャンドルの火が、いつまでも消えなければいいのに。  揺らめく炎は、二人を優しく照らしていた。

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