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第二章・14

「こんばんは。船津だよ」 「こ、こんばんは!」 「急で悪いんだけど、今ヒマ? 誰かと一緒に居たりする?」  それは。  どうしよう。  何て答えよう。  旭は、ソファでぬくもりを分かち合った逸朗のことを思った。  一緒にキャンドルの光を浴びた逸朗のことを思った。  だけど……。 「友達が、今から帰るところです」 「そう。じゃあ、そっちに行ってもいい?」 「喜んで!」

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