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第二章・19

「二人きりだったの?」 「え? あ、はい。でも!」  でも、ホントにただの友達で!  全然何もなくって!  たまたま一緒に過ごしただけで!  大慌てでフォローをする旭が、船津には可愛く、そして嫉妬心も少々湧いた。 「妬けるな。宮城と一緒にイブを過ごした友達」 「え……」  船津先輩が!   ジェラシー!?  不謹慎だとは思いながらも、喜びが隠せない旭だ。  そうやって彼をいい気分にさせておいて、船津は甘い誘いを囁いた。

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