51 / 153

第二章・23

 自分より高い、旭の体温。  船津はそれを、ひどく新鮮に感じた。  成海や他のセフレは、船津より少し体の熱が低い。  その心地よい冷たさを、どんどん熱く高めてゆくことが好きだった。  自分の手で、熱くすることが好きだった。  冷たい体を温めてゆく事が常の船津にとって、旭の熱い体は面白かった。 「あ、あぁ。ッ、ふ。ぁあ!」 「いやらしい声を出して。悪い子だね」  ここはと思うポイントを責めれば、これまた面白いほど反応してくれる。  経験が浅い分、セックスに慣れていない分、感度がいい。  すっかり剥いてしまった旭の素肌。  夢中になって、あちこちにキスマークを付けてまわった。

ともだちにシェアしよう!