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第二章・27

「宮城?」  は、と旭は我に返った。 「あ、ごめんなさい。ちょっと、一瞬……」 「気を失うほど、悦かったのかい?」  そんな意地悪な、船津の言葉。 「あ……」  違う。  真柴くんなら。 『大丈夫か!?』  きっと、こう言う。 「ごめんなさい」 「別にいいよ。もう一回、イケる?」 「はい……」  旭は初めて、船津からの好意に疑問を感じた。  船津への愛に、疑問を感じた。

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