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第三章・3

 そんな変な人の逸朗に、明るく声をかけてくれる人がいる。 「おはよう、真柴くん」 「み、宮城!」  なにせ今しがたまで頭の中では、船津先輩に抱かれる旭の妄想をしていた逸朗だ。  それは、慌てた。  しかし旭は、いつものように逸朗に話しかけてくる。 「あ、今日もマフラーしてくれてるんだ」 「う、うん」 「楽しかったね、昨日は」 「そ、そうだな」  まさか、『あの後、船津先輩と寝たのか』とは訊けない!

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