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第四章 惨劇と救いと

 逸朗は、 淋しい裏通りで不平を言っていた。 「何でこんな、場末のカラオケボックスなんだよ」 「ここしか、空いてなかったんだよ」  やたら不愛想なスタッフの受付を終え、案内された部屋へ進む。  どの部屋からも、ご機嫌な大声が聴こえてくる。 「おぉ、盛り上がってるな」 「俺たちも、ぱあっとやろうぜ!」  ここへ来て、ようやく逸朗は楽しくなってきた。  やはり、持つべきものは友だ。  ソファへ座り、フードとドリンクを選ぶ。 「さ、真柴。今日はお前の残念会だ。好きにやれ!」 「誰が残念会だ!」

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