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第四章・16

 船津は、まるで予想だに付かなかった結末を迎えた。  凡庸なαだと見くびっていた真柴 逸朗が、突然向かってきたのだ。  そして、思いきり一発殴られた。  グーで。  しかも、頬を。  派手な音を立てて機材を倒し、尻もちをついた船津は、信じられない、といった顔をした。 「二度と宮城に近づくな」  こんな捨て台詞まで、残された。  そして逸朗は、旭の手首を引いて、大股で部屋から出て行った。

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