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第四章・22

「僕が、馬鹿だったんだ」 「宮城?」  旭は、今日あった出来事を、ぽつりぽつりと話し始めた。  騙されて、酒を飲まされて、自由に動けなくされて。  複数の男から、凌辱を受けた。 「……警察行こうぜ」 「ダメだよ」  何でだよ、と逸朗は憤った。 「立派な犯罪だぜ! 未成年だから許されるのか!?」  旭は、違うよ、と力なく首を振った。 「僕、Ωだから」 「あ……」  確かに、宮城くんが発情してました、と言い訳をすれば、簡単に無罪放免になる。  そういう世の中なのだ、今はまだ。

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