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第五章・6
「船津先輩に、着てもらおうと思って買ったんだ。それ」
と、言うことは。
(やっぱり昨日のイブで、二人は!)
しかし、旭の告白はまだ続いた。
「実はね、僕、船津先輩の……セフレだったんだ……」
「!?」
声も出ない。
「僕が通ってる塾に、船津先輩も在籍してて。そこで仲良くなって……」
夏休みに、その関係は始まったのだ、と旭は言う。
「優しいんだ、とっても。船津先輩はαで、僕はΩだけど、全然そんなこと関係なく優しくって」
一緒にカフェに行って。
一緒に海に行って。
一緒に花火見て。
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