104 / 153
第五章・13
お、俺なんかでいいのかよ!?
正直な所、そう思った。
何せ逸朗と旭が、こういう風に親密になったのは、ほんの昨日からなのだ。
「俺で、いいの?」
そのまま素直に、伝えた。
「真柴くんが、いいんだ」
旭のまなざしは、本気だ。
「じゃ、じゃあ……」
逸朗は、その腕を大きく広げた。
するりと胸の中に入って来る、旭。
細いその身体を、そっと抱きしめた。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
104 / 153
ともだちにシェアしよう!