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第五章・13

 お、俺なんかでいいのかよ!?  正直な所、そう思った。  何せ逸朗と旭が、こういう風に親密になったのは、ほんの昨日からなのだ。 「俺で、いいの?」  そのまま素直に、伝えた。 「真柴くんが、いいんだ」  旭のまなざしは、本気だ。 「じゃ、じゃあ……」  逸朗は、その腕を大きく広げた。  するりと胸の中に入って来る、旭。  細いその身体を、そっと抱きしめた。

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