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第五章・18

「なぁ、ホントにいいのか?」 「僕、真柴くんのこと好きなんだ。好きな人に、抱いてもらいたいんだ」  真柴くんは、僕のこと嫌い?  そんな眼で訴えられれば、答えは一つだろう。 「俺も、宮城のこと好きだよ」  クリスマスプレゼント貰ったし、一緒にイブを過ごしたし。  いや、必死でセーターを編んでいる姿を見ながら、少しずつ少しずつ好きになって行ったんだ。  そう言うと、旭は笑顔になった。 「嬉しいな」  絡めた指に、力がこもった。 「お願い。来て」 「解った。挿れるぞ」

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