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第五章・19
たっぷりローションを使ってくれるのは、真柴くんの思いやりだろう。
そんな風に、旭は考えた。
僕が、痛くないように。
ありがとう、真柴くん。
くち、と逸朗の先端が、旭の内に挿入った。
怖くない、と言えば嘘になる。
昼間味わった、あの恐怖。
あれからまだ、一日も過ぎてはいないのだ。
だからこそ、旭は眼を逸らさずに逸朗を見た。
真剣な逸朗の表情を、見ていた。
「いいか、嫌になったらすぐに言うんだぞ?」
「うん」
ぐ、ぐぐぅっ、と逸朗が旭の内に挿入ってきた。
「んあ! あぁ、はぁあ!」
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