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第五章・22

 僕は大丈夫だから、真柴くんの好きに動いて。    そんな旭の言葉に、逸朗は少しだけ甘えた。  さっきから、腰が疼いて仕方がないのだ。  なるべく、スピードは上げないように。  なるべく、雑にならないように。  この二点だけは注意して、逸朗は腰をやった。 「あっ、あぁッ。あ、ぁん。んんぅっ」  甘い旭の声が、寝室に響く。  くちゅん、ぷちゅんと、ローションが鳴る。  はぁはぁと息を荒げながら、逸朗は絶頂が近いことを自覚した。 「宮城、俺もうすぐ出そう。だから、もう抜くから」 「待って! そのまま出して!」  逸朗は耳を疑った。  まさか。  中出ししろ、と!?

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