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第五章・23
「お願い。真柴くんのが欲しい」
「い、いや。でも、子どもができたら……」
「ピル飲んでるから、大丈夫。だから、お願い!」
必死で縋ってくる旭の手に、声に、まなざしに、逸朗は覚悟した。
もしこれで宮城が妊娠しても、絶対逃げない。
それくらいの覚悟で、抽挿を再開した。
「あ、あぁんッ! んあぁ、あッ。はぁあん!」
あぁ、気持ち悦い。
悲しいくらい、気持ち悦い。
辛いくらい、気持ち悦い。
身体を重ねて、もっと深く解った真柴くんの優しさ。
彼はああ見えて、本当に誠実で、温かくて。
「あっ、あッ! ダメ、僕、イッちゃう!」
「な、何ッ!?
旭のペニスから、白い精が飛んだ。
「あ、あぁ。あぁああ……ッ!」
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