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番外編1-6
「いやー、それにしても渉君本当イケメンだよなぁ。背も高いしモテるだろ?」
「それ、俺も思った。アキナとユキが渉君連れて来た時はビックリしたよ。どこぞのモデルを連れてきたんだー、ってさ、」
「いや、トモさんとハヤトさん、カッコいいじゃないっすか」
酎ハイの入っている缶に口をつけながらそう言えば、2人とも声をたてて嬉しそうに笑った。
部屋には俺の左側に座るトモ、ハヤトという男2人と、右側に座るアキナ、ユキの女2人だった。
4人は大学生で同じサークル仲間らしい。学校の休みを使って旅行に来た、と言っていた。
トモ、ハヤトの2人はどちらもアキナ達が言っていたようにとても明るく、面白かった。
そのため特に気まずさを感じることなく過ごせた。
「てか、アキナずーっと昼間渉君のこと話してたのよ。すっごいかっこいい男の子がいたー!って」
「ちょっとユキ!なんでそのこと言うのよ!」
「お、アキナ顔赤けぇぞ。高校生にドキドキか」
「もう、茶化さないでハヤト!」
そういいながらもアキナは楽しそうに笑っていた。
皆酒が入ってどこか気分が高揚している様子で、時間が経つにつれて騒がしくなっていく。
今の話を聞く限りでも、あの時アキナが俺のことをまじまじと見ていたのも、別段兄貴が関係して、というわけではなかった。
―誰も、兄貴を知らない。誰も兄貴と俺を比べない。
とても居心地が良かった。
今まで浸ったことのない空間に俺の心は打ち解けていく。
「なんかてきとうに食べ物頼んでおいたぞ。すぐに持ってきてくれるってさ」
「サンキュー。なぁ、渉君も食べていくだろ?」
「うん、渉君遠慮しないで食べていきなよ」
「...じゃあ、遠慮なく」
遠慮するな、というのならと俺は少し悪い気もしたがその場に残ることにした。
―今戻って兄貴の元に帰るのも嫌だしな
多分、今頃必死になって俺のことを探しているであろう兄貴を想い浮かべ、俺はほくそ笑む。
本当アキナ達の部屋はいい隠れ家だ。ここに来てからもずっと安心して過ごせた。
「それにしてもさ、なーんか渉君って私たちよりも年下って感じがしないのよね」
「確かに。なんだろうな、見た目というか...何というか、こう...色気があるよな」
「....そうっすか?」
トモの発言に俺はドキッとする。何だか兄貴との行為のせいだろうか、と考えさせられた。
周りの3人はトモに同意するようにして頷いては笑う。
「高校生のくせして、俺らよりもこっちの方はテクニシャンなのか?」
「ぅあ、ちょっ、ハヤトさん!」
隣にいたハヤトは笑いながら、俺のモノを握ってきた。そしてそれを僅かに擦られ俺は眉をピクリと動かす。
「おい、トモ。渉君の俺らよりもデカいかもしれないぞ」
「あははっ、まじかぁー。うーん、悔しいっ!」
「ハヤトったら...ダメよ、渉君にセクハラしちゃ!」
「ほーら、ハヤトその手を離しな。じゃないとアキナにボッコボコにされちゃうよ」
「えー、どうしようかな、」
アキナとユキは離すよう言ってくれるが、あまり強くは言わず、状況を楽しんでいるようにも見えた。
するとハヤトもズボンの上から先ほどよりもちゃんと擦るようにして上下に手を動かしてきた。
つい2時間ほど前に兄貴にヤられていたせいか、そんな些細な動きにさえ俺のそこは敏感に反応してしまう。
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