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第6話
男の男根が自分の腹の奥から出たり入ったりしてるのを、ただ怯えながらノアは見ていた。
「大丈夫、痛くはしない」
男はそう言った。初めて出会ったはずの銀髪の男は、ノアに対して至極優しい言葉を使った。
「どうして……僕のお尻が好きなの?」
スラムの男たちは、ノアを犯したがった。きっとそういうことなのあろうと思っていたのに、男は「キスをしよう」と言った。
「キス?」
「体液を交換するんだ」
「どうして」
「私は、女神の末裔だ」
とても柔らかくて美しい声だ。そうか、いい匂いがするとその低いこえに肯くと、彼は目を細めて「私の体液は、相手を支配する」と囁いた。
「支配?」
「操ることができるんだ。私の僕となる」
強く口の中を吸われて思わず彼の唾液を飲み込むと、頭の中がふわふわとする。目の前が薄らいで、我知らず彼に足を広げていた。
「私の体液は媚薬の効果もあるんだ。そう、体が熱いだろう?」
「熱い」
腹の奥底から、何かが生まれてきそうだ。強烈な欲に体を捻りながら、「お尻」と囁く。
「そう、願いを言うんだ」
「お尻、かき混ぜて」
ミュシャにはたまに、後膣を混ぜられていた。そこに、男の指が入り込む。長い指が中をじっくりと混ぜて、唾液と混ざってさらに腹が熱くなった。
「もっと」
呻くように願うと、男はズボンの前を寛がせてその巨根を見せた。ノアの腕よりも太い、もしかしたら太腿ほどあるかもしれないそれが目の前に聳えるのにノアは唾液が止まらなかった。
「挿れて」
自分で股を広げて、希うとすぐにそれが与えられた。
「ぎゃっ」
喉の奥が鳴る。悲鳴が内臓から漏れるのに、それは、初めて知った快楽だった。ノアの性器から夥しい量の精液が漏れてシーツがひどく濡れた。男はそれを注意するわけでもなく、さらに腰を進める。
「ああ」
ゆっくりと男根が腹まで入り込むと、そこから愉悦がノアを襲った。
「もっと、いっぱい」
そう伝えると彼は腰を動かして、ノアを食った。男根が腹を穿ち、内臓をめちゃくちゃにする。びゅうびゅうと漏れる精液がやがて愛液のように水溜りを作っているうちに、男がようやく精を腹の中に放った。
「ああ!」
声が漏れて、視界が反転する。世界が揺れて、ノアは男の腕の支えだけで男根に繋ぎ止められた。
「ああーああーあ……あ。ぐっが……ん」
ぶちゅぶちゅと腹の奥が鳴った。男の精液が溢れてで尻が冷たい。男の男根だけを咥えて空中を浮いている妙な浮遊感も感じていた。
「気持ちいい」
そう囁いてようやくノアはほっと息を吐いた。己の快楽を認めることができた。そうすると男は微笑んで、キスをくれる。
「そうだ、お前は快感によっていればいい」
「ああ」
人形のようにがくがくと体を犯される。その感覚が死ぬほど気持ちいと脳内でノアは呟く。
「もっと」
「ああ」
「出して」
そう頼めば男はノアの腹が膨れるほど静液を吐き出す。ぐちゅぐちゅと腹の中まで犯されて男根の暖かさに酔って男にキスを強請りながらノアは意識が遠のいていくのを感じていた。
「もっとちょうだい」
自分の声が歪んで、また腹が膨れた。
それから、ノアは男の男根の奴隷になった。食事をしていても、トイレに居ても、風呂に入っていても男の男根を入れて欲しかった。強請ると男は実際そうした。
「あっ……あっ。あん」
ちゅぽちゅぽと音がして、自分の後膣が男の男根を食っている音がよく響くようになった。
「ノア」
「はい」
男は、ノアを連れ出すようになった。よくわからない衣装を着せて、それでも体が繋がりやすいように下着はつけない。
「欲しい。ちんぽ頂戴」
そう訴えるように仕付けを施されたノアは男の性奴隷となった。
「あっ……あっ」
食事をしながら、男に犯されることが日常になった。男はいつも何かのデータを見ていたり、執務室に出かける。男は軍人なのだ。きっとここは彼の軍艦なのだろう。それなのに、ノアはただ男の男根を待ちわびていた。
──ミュシャ。
そう心でささやくたびに、男の精液が恋しくなる。
「ノア、もうすぐ私の星に行く」
犯されながら、窓の外を見て驚愕した。宇宙が広がっていたのだ。
「空」
「ああ、真っ黒だろう。この窓から見える星はすべて、我が王のものだ」
腹の奥底で、精液が溢れてトプンと音を鳴らす。
「ヴィンセント、ちんぽ」
「ああ、抜けてしまったね。ノア」
男の巨根が根元まで入り込むと、もうノアは何も見えない。
「あん……あん」
乳首を引っ張られて、唇を嬲られる。気づくといつも乳首は勃起していた。その火照った乳首を窓ガラスに押し付けられてひんやりとした外気を感じる。じょぼじょぼと音がするので、お漏らしをしたのかと下を見ると、男の精液が後膣から漏れ出す音だった。凄まじい量を腹に流し込まれるので、まるで粗相のように外に溢れ出すのだ。
「お前の力があれば次は私が……王になる」
男の声は遠かった。ノアはただ、男に犯して欲しくてまたその男根をねだって腰をくねらせた。
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