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「まじか!? いや、、今日はちょっと…もう帰らないんだ」 何処と聞かれて答えに困る。 (え、どうして?) いや、もう それ以上聞かないでくれ そう思いながら言葉を撰んだ 「実は…事故って、、色々あって… バタバタしてたんだ」 (えぇぇ!大丈夫?) 「大丈夫だよ!だから落ち着いたら またあらためて連絡する!」 (帰らないって…ひょっとして入院とか?) 「いやいやいやっ違う!」 和真は顔に手をあてて悩む 今すべてを話すには時間が かかるし 事故の相手の家に転がり込んで、エッチして しばらく帰らないなんて… 政実には あまり知られたくなかった。 「とりあえず また連絡するよ わざわざ家まで行ってくれて ありがとう」 (…ひどい怪我とかしてないんだね?) 「うん、それは大丈夫 心配かけて、ホンットごめん」 (わかった、じゃぁまた連絡待ってるから…) 政実は納得できていない声だったけど とりあえず無事が確認できて良かった、と言って 電話をきった。 優しい友人、いつも兄弟みたいにじゃれあって 何でも一番に話してた。 特別になれなくてもいいから、ずっと一緒にいたいと 願い続けてきた。 こんなに歯切れの悪い会話で電話をきるなんて 初めてかもしれない。 家の前で原付にまたがって和真の部屋を見上げる 政実が見えるようで、胸の奥がキュンとした。 「元気な友達だね」 不意に声をかけられてふりかえる。 「声、もれまくり」 静かに笑いながら 柊生がコーヒーを入れたマグカップを2つ ソファーの前のローテーブルに置いた。 「もと彼とかなの?」 視線を合わせずに柊生が聞いてくる。 「え?違います! 幼なじみ みたいな… まぁ 親友です」 「そっか、仲いいね」 声のトーンが低く冷たく感じて 和真はそわそわしてくる。 4人がけのソファーに微妙な距離をとって座った。 いただきます、と言って柊生が入れてくれた コーヒーを飲む。 「あの、さ…」 チラチラ柊生の顔を見ながら話し出す。 「佐倉さんは責任感じること、なんにもないよ 事故の事も…セックスの事も」

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