138 / 234
…
タオルでお互いを拭きながら
キスを交わして
縺れあいながら寝室に向かう。
ベッドに倒れこんで、柊生が和真の上に
被さって、欲望でドロドロのキスを続ける。
腿や胸を擦り合わせて、触れ合う感覚を愉しむと
和真が腰を浮かせて柊生の手を後ろに導いてきた。
柊生は、和真の行動に驚く。
いつも欲求はストレートに表す方だけど
ここまでじゃない。
ー 発情期みたいだ。
でも、匂いも
一緒に居るだけで目眩がするような空気も
今日は感じない。
自分で言っていたように
フェロモンに煽られてるのは和真の方なのだろう。
そんな和真に喜んで流される事にする。
ゆっくり、優しく抱きたいと
抑えていたけど ムリそうだ。
望まれるまま一気に指を入れて
荒っぽくかき混ぜる。
和真が感じるポイントはもう知っていた。
ソコを焦らすことなく激しく刺激してやる。
「ア!ッ ァ! だめっ!」
和真が透明の液を漏らしながら
柊生に自身を押し付けて叫ぶ。
嫌々をするように首を振って
もう挿れてとせがむ。
「…このままで…なまで いい?」
息も切れ切れに聞くと、和真の動きが一瞬止まった。
「…中で出して…イイ?」
ずっと閉じられていた瞼が開いて、
ゆっくり柊生を見上げた。
震えは止まっていた。
答えに窮する和真すらも可愛くて、答えを待たず
立ち上がってゴムを取りに向かう。
和真は1人残されたベッドで仰向けのまま
両手で顔を覆った。
間もなく柊生がベッドに戻り
無防備な和真の脇腹をつついてくる。
「やっ!」
和真が びくりと体をよじって声を上げる。
柊生はケラケラ笑いながら、和真の横に寝転んだ。
「可愛い声~」
言いながら和真の腰の下に手を滑り込ませて
抱き寄せ、頬に口づけた。
「震え止まったね」
「…あ、ホントだ」
「もう大丈夫?」
「大丈夫だよ。今ちょうどイイ感じ」
「ちょうどイイって…笑える」
会話の流れの中で、和真の下に滑り込ませていた
腕に力をこめて、仰向けになった自分の上に
和真を乗せる。
「じゃ、自分で挿れてみて」
「え…」
ともだちにシェアしよう!