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水野さんが用意してくれたお祝いディナーを食べて 二人でワインで乾杯した。 「ワインなんてほとんど飲んだことない」 「飲みなれないと、酔うよね」 酔わせる気 満々だった。 今日はゆっくり甘えさせて上げよう。 それからたくさん しよう。。 ……と、思って飲ませすぎた。 ご機嫌の和真はグイグイ飲んで 甘えん坊になる前にガックリ眠ってしまった。 意識が無くなり、エッチどころではないくらい。 アルコールの量の加減は 大事だと知った。。。 クリスマスイブのイブ、部下と共に社用車で取引先の 会社に訪問した帰りに、街で偶然1人で居る和真を 見つけた。 駅から近い、車の往来の多い交差点でこちらが 赤信号で停まった時だった。 突然 電話して、そこで何してるの?と言ったら 驚くだろうと思い、笑いをこらえながら携帯を 取り出した。 でも次の瞬間、和真の立っている場所に気付いて 手が止まった。 和真は角の不動産屋の窓に貼られた紙をじっと 見ていた。 ほどなく、店の中から和真と同じ年ごろの背の高い 男が出て来て、何やら和真に話しかけて 二人は肩を寄せて、窓に貼られた物件を 指差し 真面目な顔で言葉を交わしていた。 信号が変わり、車が動き出した時 男が和真の肩を押すようにして店の中に入って 行くのが見えた。 「室長…気分でも悪いんですか? なんか顔色悪いですよ…」 「あぁ…少し…」 ー 吐きそうだ

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