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…
「カズ…無事で良かった…」
「うん…助けてくれてありがと…」
「ケガだらけだけど…」
「ップ……うん」
このまま一生 和真と繋がれなくなったら
苦しいだろうなと考える。
苦しいだろうけど、でも耐えられると思う。
でも、自分に触れられる事を、和真が不快に感じて
発情期の度に、自分ではない誰かを求めて苦しむ。
そんな姿をずっと見続ける事なんて耐えられない
だろうと思った。
もしそうなっていたら…
そう思うと怒りがこみ上げて
同時に、和真の血の色を見た瞬間の絶望感まで
甦ってきて、あわてて目を閉じた。
ー 早く眠ろう…。忘れるんだ。
和真は無事だった。
俺の手の中に戻って来たんだ。
もう、大丈夫
二度と誰にも あんな真似させない…
「おやすみ…朝 寝てたら起こさないで出るよ…」
「うん、寝てたら…ごめんね」
柊生は和真のこめかみにキスして
しっかりと手を握り直してから
目を閉じた。
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