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…
「じゃぁ ちょっとだけ…それならいいでしょ?」
和真が頷いた。
首の包帯を晒したくないんだろう、と
すぐに悟って、胸元のボタンだけ残して開いた。
「お腹えぐれてる…昼食べてないだろ…」
「…食欲なくて…」
わき腹から胸まで、肌の感触を楽しむように
撫でまわすと和真が熱っぽい息を吐いた。
柊生は、ため息混じりにフッと笑うと
そっと 瞼にキスをした。
「世話がやけるね」
「…後で食べる…柊生と一緒に」
一緒なら食べられると言われた気がして
心臓が震える。
ー こんな傷だらけでも
なんて可愛いんだ!俺のカズは!
和真のズボンに手をかけると、何を言わなくても
腰を浮かせて脱がす作業に協力する。
一緒になって柊生も脱いだ。
シャツを捲り、鳩尾に吸い付いて
指先で胸の尖端にそっと触れる。
あまりにも柔らかな触れ方に、和真がもどかしそうに
背を反らした。
「もうっ! めっちゃ おっかなびっくり…」
クスクス笑いながら不満を漏らす。
「…初めてじゃあるまいし…」
「ふふ くすぐったい?」
「んっ~~ 焦らされてるみたい…」
足りなそうなので、口に含んでそこを甘噛みしてみる。
和真の体がビクッと反応した。
固くなった部分を舌の先でチョロチョロと舐めると
和真の呼吸が速くなる。
ー 大丈夫。いつもと変わらないカズだ。
変に興奮しすぎる様子もない。
怖いのに無理してる様子でもなさそうだ。
柊生はいつもより ゆっくり愛撫しながら
和真の様子を慎重に見守った。
少しでも辛そうな様子を感じたら
すぐにやめようと考えながら手を進める。
和真の後ろに手を伸ばした時も そう
優しい動きに、また和真がクスっと笑った。
「足りない?」
柊生も笑いながら、指をくるくる動かした。
「 ん … でもなんか…悦くなってきた」
和真がうっとり目を閉じる。
「ここ、イイんだよね…」
和真のポイントをグッとちょっと強めに擦ると
柊生の指をキュッとしめつける。
「…ぁ」
指を増やしても、じっくり執拗に
ソコばかり刺激する。
「…はぁ…やっ…」
今日は時間はあまりかけたくない。
きっと体調的にも精神的にも
エッチなんてしたいわけない。
和真は確認したいだけだ。
ちゃんと他の誰かと愛し合えるか。
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