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…
(でも、あなたの恋人になるって…
ネギが決めたなら、俺は応援するって
昨日は最後のつもりで、ハグしたんです。
だからその事でネギを責めたりしたら、俺
許しませんから! )
「もちろん、そんな事しないよ」
(それからもうひとつ…!)
ー まだ、続くのか…
(ネギを、ちゃんと大切にしてくださいね!
ペットみたいに、自分が、かまいたい時だけ
かまって、飽きたら捨てるようなまねしたら…)
「それは絶対にないからご心配なく」
(………俺はまだ あなたの事信じてませんから
この電話だって、勝手に出たんでしょ?
…俺 、後日ネギに言いますから、話したこと…)
「…どうぞ。俺からも言っておくよ」
(…余裕なんですね…αは皆そうか…)
「いや、意外とそうでもないよ
和真には振り回されてばかりで…。
君は勘違いしてるみたいだけど
ハマってるのはむしろ俺の方なんだ」
(……)
ー やっと黙った。
「俺もこの際ハッキリ言っておくけど
回りから誤解されるようなスキンシップは
金輪際しないでほしい。
俺や君が分かっていても他人は違う
今回、加害者の男が警察に言った言葉は
自分を守る為に誇張して言ったと事だと
分かっていても、屈辱的だったよ。
和真は、ただでさえ不利な立場なんだ…」
(………Ωだから…?)
ー カズ…言ったのか…
「うん、そうだよ」
(…俺のせいでネギがひどい事言われるなんて
考えもしなかった…)
「確かに今まではそれで良かったのかもね
でも、これからはダメだよ」
(分かってます!でもそれは
あなたに言われたからじゃないですよ!
さっき言いましたよね?最後のつもりで
ハグしたって!)
ー また元気になってきた。この子めげないな…
そろそろ、疲れてきた…。
「分かってくれれば何でもいいよ。
それじゃ、そろそろ和真の様子を見たいから
切るよ」
(ネギは意外と意地っ張りだから
弱音とか はきませんけど、そのへん
ちゃんと汲み取って面倒見て下さいね!)
「ハイハイ、ご忠告どうも」
俺には弱音はくけどね、と言ってやりたかったが
言ったらまた話しが長くなりそうなので
やめておいた。
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