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「なに?」 「何でもない、ありがと」 柊生は避妊の事を言われてると思って イエイエ、と笑った。 下着ごとズボンを脱がして 今度はすぐに後ろに手を伸ばした。 ゆっくり縁をなぞっていると、微かに湿り気を 帯びてくるのを感じて グッと中指を押し込む。 「っつ!」 性急な動きに和真が反射的にソコを締め付けた。 「食べられそう」 柊生が笑いながら言うと、和真は顔を隠すように しがみついてくる。 内壁をグリグリ刺激しながら出し入れを 繰り返すと 和真が はぁはぁ喘いで、腰をくねらせた。 「だめっ…そんな…激しくしたら…出ちゃう!」 「後ろだけで…?もう?」 意地悪く笑って囁く柊生も呼吸が乱れている。 和真は細く目を開けて眉を寄せ、ムッと口を 尖らせた。 冗談だよ、と言って和真の足を抱えようとすると ムクッと和真が起き上がり 逆に体重をかけられて、押し倒された。 「イジワルのお返し」 和真が妖艶に笑ながら柊生の中心を握って 上下した。 「カズ…?」 ー 完全にスイッチの入った目だ ヤバイ………。 柊生の全身が痺れる感覚に襲われた。 和真は柊生の股に顔を埋めて パクっと柊生を咥えこんだ。 「ぁっ!」 不覚にも声が漏れる。 和真は最初から、根元まで呑み込むようにして 激しく上下に動いた。 舌がざらざらとまとわりつきながら 吸引されるような感覚に ゾクゾク背中があわ立つ。 袋の裏側も絶えず手で刺激されて 頭の芯が痺れておかしくなりそうだ。 時折和真の喉がグッと締まり 尖端を絞り上げられる様な感覚に あっという間に射精感がかけ上がった。 「カズ、待って! 出ちゃう!」 思わず叫ぶと、嵐のようだった動きが ピタッと止まった。 「…っ!?」 「…お返しって言ったでしょ」 和真は起き上がって、イヤらしく笑うと 親指でゆっくり口を拭った。 さっきまでと立場が逆転した事に満足気だ。 ー それだけ?違うかも… そのまま柊生に跨がって、腹の上に手をついて 自ら柊生のモノをゆっくり自分の中へ沈めた。 入っていく時の和真の恍惚とした表情やら 中のまとわりつく熱さがたまらなくなって 柊生は上半身を勢いよく起こして 細い腰を抱きしめた。

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