231 / 234

きっと俺は永遠に和真には敵わない。 俺が従わせて、和真を縛っているように 回りからは見えるかもしれない。 でも、実際は俺が和真に振り回されて 転がされてる。 思えば出会った時からそうだ。 同情してたとはいえ、俺らしくない。 何と言われようと警察を呼んで、保険屋を入れて 処理して、少し多めに治療代を出してやる。 それでよかったのにしなかった。 できなかった。 「…またフェラしてくれる?」 「ふふ…でも今日はどうかな~ こんなハイの状態じゃぁ 柊生きっとすぐ出ちゃうよ」 和真がいやらしく笑って舌を出した。 「言ったな…じゃぁ一緒にしよ! どっちが先にイカせられるか」 テクでは和真に敵わないかもしれない でも我慢比べなら可能性はある。 和真の方が敏感だから。 「それって…69になるんじゃ?…」 「…まぁそう…だね」 途端に和真の顔が真っ赤になる。 「ムリムリムリ! 俺、あれだけは 恥ずかしくて絶対ムリ!」 和真が顔を手で覆って首を振る。 ー 珍しい。こんなに恥ずかしがるなんて… クソ、可愛いぞ!俄然やる気が出てきた! 「とりあえず(早く)ベッドに行こう」 「ん。あ、コレ外して」 「着けたままやらせてよ なんか束縛してる感じが エロくていいな」 和真が少し考えて首を振った。 「やだ。首にキスされるのが 悦いだもん」 ー うん……この子には敵わない。

ともだちにシェアしよう!