19 / 102

第一章・19話

「……ッ!」  くぅ、と息を呑む。 (イヤッ! 公彦、何考えてんの!? こんな所で!)  心の中で絶叫していたが、表には到底出せない。  そうするうちに、公彦のもう片方の手が、腰よりさらに下に伸びてきた。  形のいい尻を撫でまわす、公彦の手のひら。  時折、下から上に強く掴むように爪を立ててくる。 「っふ!」  その双丘の谷間には、硬く勃ち上がり始めた公彦のものが押し付けられてくる。  葵の膝は震えだした。  這い上ってくる快感に、身をよじる。  ばさり、と葵が手にしていた本を落とした音がした。  それを機に、乳首を苛めていた公彦の指は更に大胆に動き始めた。

ともだちにシェアしよう!