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第一章・20話
指の腹でつまんで擦り上げてくる。
お尻を撫で回していた手はいつしか前に回され、ボトムの上から葵の分身を弄り始めている。
「はッ、はぁ、んんッ、くぅ」
両腕をたたんで窓につき、震える体は公彦にすっかり任せていた。
体から、腰から力が抜けていく。
公彦の支えなしでは立っていられないくらい、葵は快楽に呑まれていた。
体の火照りと暖房で,、暑くてしかたがない。
自分の吐く息も熱い。
もたらされる快感に、思考が溶けてしまいそう。
窓に触れている手の冷たさだけが自分と現実を繋ぎ留め、正気を保たせている。
そして、そのわずかに残った正気が、悶えるほどの羞恥を運んでくる。
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