27 / 102

第一章・27話

(公彦!? あぁ、ダメ! そんなことしたら!)  腰を回しながら、捻り込んでくる公彦。  そのたびに葵は唇を噛み、悦楽に必死で耐えた。  しまいには、タンクにしがみついた手に噛みついて耐えた。  これ以上反らせないくらいに反った背筋。  堪えきれないように引き攣る首筋。  公彦もまた、悩ましげな葵の後ろ姿を眺めながら興奮しきっていた。  声を立てるなよ、葵。バレたら、恥ずかしいだろ?  そんな悪い事を考えながら、散々いじめた。

ともだちにシェアしよう!