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第一章・31話
ぐりッ、と体内の敏感な部分にこすりつけられるたびに葵は跳ね、身をよじった。
そして、その度にとろりと漏らしてしまう。
冷え切った寒い個室の中が熱気で充満し、公彦は絶頂に昂ぶって行く。
公彦のものが体内でその硬さと大きさを増してゆく中、葵もまた彼の間際を感じていた。
はぁはぁと喘ぎながら、力を振り絞って訴えた。
「ね、公彦。お願い、内に……出してぇッ!」
その言葉を待っていたとばかりに、公彦は震えた。
その全てを、葵の内にぶちまけた。
昨晩お預けを食った分とばかりに、長く長くたっぷりと吐き出し続ける。
「んぅッ! んッ、あぁ、あんんッ!」
納まりきれなかった公彦の熱い体液が溢れ、冷たい尻頬を伝って流れるのを、葵は蕩けきった頭で感じていた。
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