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第二章・12
炊き込みご飯に、味噌汁。そして唐揚げ。
「おぉ、美味そう……?」
炊き込みご飯は、しめじとマイタケ、それにもう一品何か得体のしれないものが入っている。
「これ、何?」
「スルメ!」
スルメ、と肇は思わず繰り返していた。
「塩味出してくれるし、結構イケるんだよ」
では、この一見ジャガイモの味噌汁は……。
「ポテチ!」
み、味噌汁に、ポテチを!?
「結構有名だよ、ポテチの味噌汁」
これだけは大丈夫そうな唐揚げだったが、一口食べた途端、鼻に刺激が走った。
「こ、これはッ」
「ワサビ!」
唐揚げにワサビ味、アクセントになっていいでしょ、と悪びれもせず笑う扶実。
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