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第三章・6

 まずはプロットだな、と秀郎が頭を働かせ始めたその矢先、携帯が鳴った。 「あれ? 柳瀬だ」  柳瀬 美知(やなせ みち)は、秀郎と同じマンガサークルに所属する後輩だ。  彼は今回、個人でサークル参加していたはず……。  ラインには、こうあった。 『遠藤先輩、イベントお疲れさまでした! 今からお邪魔してもいいですか?』  別にいいよ、と返事をしておいた。  打ち上げに来なかったので、改めて挨拶でもしたいのだろう。

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