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第三章・8

 ぶう、と秀郎はビールを吹いた。 「な、何で知ってるんだ!」 「僕も買いました! 遠藤先輩のマンガ、凄かったです!」 「う……」  褒めてくれるな、と秀郎は苦いビールをすすった。 「それは俺の仮の姿だ。今から俺は、真の遠藤 秀郎になるんだからな」 「真の?」  見てくれ、と秀郎が示したデスクには、アナログなマンガ制作道具が。 「次回のイベントでは個人参加で、全年齢向け青春学園純愛ものを描く!」 「先輩、すごい!」  美知は、ぱちぱちと手を叩いた。 「そんな売れそうもないジャンル、よく決心しましたね!」 「う……」  言ってくれるな、と秀郎は苦いビールをすすった。

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