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第三章・11
「だから僕は、あえてBL描いたんです。女子で描いてる人もいるけど、僕自身が男ですから、生々しいですよ~」
「そ、そうか」
読んでください。
そして、感想ください。
そう迫られ、秀郎はおそるおそるページをめくった。
(巧い……!)
大胆なコマ割り、無理のないストーリー展開、魅力的なキャラクター。
だがしかし!
「なぁ、柳瀬。俺、さっきまでアンソロの仲間と打ち上げやってて酔っぱらってるんだ。感想は、明日でいいかな。じっくり読みたいし」
「いいですよ」
秀郎は、汗をぬぐっていた。
このストーリー展開では、この後二人は……。
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